みなさまからの声

親や身近な人たちから、知恵を授かり、経験し、様々な場面で活用していく過程において、ささやかな喜びや大きな喜びが生じるものと感じています。
ひとには、個性があります。獲得する技能や教えに、だれもが同じ反応を示すものではありません。何か特別な光を放つことがあり、時には、ゆっくりゆっくりではあるが確実な歩みを進めていくこともあります。
また、ある時には、突然大きな壁を越えるような動きを見せることもあります。
どれも変化に富み、かけがえの無いものです。そういった成長を、ひとは、自分だけの力によって、あるいは誰かの強力な支えの中で。または、ちょっとしたきっかけをもとに発見することができます。こうした成長は、支えあう社会の中で共有すべき大切なものであろうと考えます。
さて、作業療法士である私は、ひとが何かをなす際に感じる不都合や不便を、その方々と 一緒になって解決する為に働いています。何かをなす事、あるいはなそうとする事は、その人なりに、人生が豊かなものでありたいと考える、ごく自然な行為だと思います。私たちは、これらの行為を「作業」と捉え、いくつかのアプローチを行います。治療的であったり、代償的であったり、時には革命的なアプローチを用いるかもしれません。

今回、ハートブリッヂスモックの製作をされるお話を伺ったとき、治療的かつ代償的なアプローチの一つの展開方法としてこのスモックを活用することで、一般的に成長の過程で 獲得できるスキルを、より身近でハードルの低いものの利用により獲得できるのではないかと思いました。そして、個人のペースや技能に合わせたステップアップを可能にする方法を、作り手の一人として考え、スモックの各仕様に取り入れました。

何かが「できた。」という達成感は、本人はもとより、周囲の方々にも大きな喜びをもたらしてくれます。それは、次のステップへの励みや大きな原動力となり、期待や夢に向けた、かけ橋となることでしょう。
私たち作り手は、次(未来)に待つ喜びへの足がかりをつくることができたらと、切に願っています。

支えあう世の中には、このような想いがあちらこちらに蕾(つぼみ)として存在しているものと信じています。ハートブリッヂスモックの製作に関わるひとたちから多くのひとたちへ、そして 社会全体へとこの想いが大きな流れとなって伝わり、たくさんの蕾が花開きますように・・・
どうかこの想いを契機として下さいますようお祈りします。

日本医療科学大学 教授

北区立障害者福祉センター 非常勤

作業療法士 徳永千尋 先生

保護者からの声

王子第二特別支援学校の保護者の方々
〜王子第二特別支援学校では給食や図工の時間帯にハートブリッヂスモックを着用しています〜

・2年生から3年生にかけての1年間で、ボタン仕様(中)→ボタン仕様(小)までステップアップしました。
その後、4年生の秋になってファスナー仕様にチャレンジ。週一回、図工の時間に着ることを繰り返し、およそ3ヶ月後にファスナーを自分でスムーズに使えるようになり、普段着るジャンパーも自然に自分で着られるようになりました。

小学5年生 発達障害のお子さまのお母様より

・ダウン症のため、手作業や体幹動作が苦手です。指力や握力が弱いので、ボタンやファスナーを使うことができませんでしたが、ハートブリッヂスモックでトレーニングをしました。まずボタン仕様を使い、最初のうちは上手くできませんでしたが、ボタンの形に特徴があるためつかみやすく、色が違うことにより視覚的にも覚えやすいようで、繰り返し着ることで、徐々にできるようになりました。

小学5年生 ダウン症のお子さまのお母様より

療法士からの声

〜東京リハビリ訪問看護ステーションでは、作業療法士が訪問リハビリ・療育の現場で使用しています〜

・手指の巧緻性は比較的良好ですが、物事がうまく遂行できないと、その物を投げたり、壊したりすることが多くありました。通常の上着(ボタン)の着脱ができるか評価したところ、ボタンの穴とボタンがうまく合わず、なかなかできずボタンを引っ張りそうになりました。
しかし、ハートブリッヂのボタン(3種類実施)で行うと、全て円滑にうまく出来ました。ボタンの穴を「通す」感覚とご自身でもできるという成功体験にもつながるので、リハビリ時も用いることができると思いました。

作業療法士 発達障害のお子さま(男児 4歳)の訪問リハビリに使用

・訪問リハビリにてループ仕様のスモックを試していました。その後スモックを購入され、お母様から「着替えは毎日のことで練習したいと思っていたけれど、なかなか出来ませんでした。なによりデザインがかわいくて、かわいい!欲しい!と思いました」と言って頂きました。私自身は初めてゾウ柄のスモックを見たときには刺激に敏感で注意散漫なお子さんにとっては無地のものがあったら良いなあと思っていましたが、今回のようにかわいいデザインが大きな決め手になる場合もあることを知りました。

作業療法士 プラダー・ウィリー症候群のお子さま(女児 5歳)訪問リハビリに使用